【例文あり】「適応障害だと上司に言えない…」と悩んだ私が、勇気を出して実際に送ったチャット全文

実際に送っちゃチャット文と結末 体験談

「適応障害になったけど、怖くて上司に言えない…」
「もし『甘えだ』って思われたらどうしよう…」

スマホを握りしめて、チャットの送信ボタンの上で、あなたの指が固まっていませんか?

頭の中では何度も報告の言葉を練習したのに、いざとなると、どうしても一歩が踏み出せない。

分かります。私も、そうでした。

この記事では、過去の私と同じように、報告の一歩が踏み出せずにいるあなたへ。

私が実際に上司に報告した日の「恐怖」と、その時送った「チャットの全文」
そして意外な「その後の展開」まで、すべてを正直にお話しします。

この記事を読み終える頃には、あなたの心が少しだけ軽くなっているはずです。

私が「適応障害だと上司に言えない」と悩んだ3つの恐怖

適応障害の診断書を握りしめたものの、すぐには報告できませんでした。

私が「上司に言えない」と、布団の中でぐるぐる考えていたのは、主に3つの大きな「恐怖」があったからです。

恐怖①:「甘え」や「嘘」だと思われるんじゃないか

「仕事ができないのを、病気のせいにしている」
「本当はサボりたいだけなんじゃないか」

周りにそう思われるのが、何よりも怖かったです。

真面目で、責任感の強い人ほど、この思考に陥りやすいんですよね。

私の場合、会社の人のことを嫌いではなかったので、すごく葛藤しました。

恐怖②:同僚や上司との関係が壊れるんじゃないか

「迷惑をかけてしまう」
「もう、今まで通りには話せなくなるかもしれない」

ただでさえ孤立感を感じていたのに、報告することで、人間関係が完全に壊れてしまうのではないかと怯えていました。

「適応障害になった」って言ってしまうと、絶対に気を遣われるし、良いことない!って思ってました。

恐怖③:今後のキャリアが終わってしまうんじゃないか

「この会社でもう居場所がなくなる」
「転職するにしても、こんな経歴じゃどこも雇ってくれない」

社会人として、もうまともに働けなくなるんじゃないかという、未来への絶望感でいっぱいでした。

【全文公開】「言えない…」と葛藤した末に、私が送ったチャットの文面

「言えない…でも、このままではもっと苦しくなる…」

そんな葛藤の末に、私が勇気を振り絞って送ったのが、このチャットです。

できるだけ感情的にならず、「事実」「相談」を伝えることを意識しました。

〇〇さん

朝早くから失礼いたします。

個人的なことで大変恐縮なのですが、ご報告があり連絡いたしました。

実は、先日から心身の不調が続いており、本日心療内科を受診したところ、「適応障害」との診断を受けました。

医師からは、現在の業務を続けるのは困難なため、まずは休養に専念するようにとの指示を受けております。

本日の〇〇社との打ち合わせの件など、ご迷惑をおかけしてしまい大変申し訳ありません。

今後のことにつきまして、改めてご相談させていただきたく存じます。

まずはご報告まで。 よろしくお願いいたします。

この文章で私が伝えたかった、たった3つのポイント

この短い文章ですが、私なりに伝えたかったポイントが3つあります。

ポイント①:まずは「客観的な事実」を伝える

自分の感情(辛い、苦しい)よりも先に

「心療内科を受診したこと」「適応障害と診断されたこと」「医師からの指示」という、誰が見ても分かる客観的な事実を伝えました。

「きつい」「しんどい」は二の次で、まずは事実を伝えることを意識しました!

ポイント②:次に「今の自分の状態」を正直に話す

事実を元に、「現在の業務を続けるのは困難である」という、自分の状態を正直に伝えました。

ここで見栄を張っても、苦しくなるのは自分なので…。

私は「大丈夫?」と聞かれたら「大丈夫!」と答えてしまう性格なので、まずはチャットで事前に働けないことを伝えました!

ポイント③:最後に「謝罪の気持ち」と「相談したい意思」を示す

まずは迷惑をかけてしまうことへの謝罪を。

そして、「今後のことは、これから一緒に考えさせてほしい」という相談の姿勢を見せることで、一方的な要求ではないことを示しました。

送信ボタンを押した後、実際に起こったこと

例の「叫びながらエンターキーを押した」後、数分間は生きた心地がしませんでした。

「どんな返事が来るんだろう…」「怒られるかな…」 そんな不安でいっぱいだった私のスマホに届いたのは、想像とは全く違う、上司からの短い返信でした。

「承知しました。まずはゆっくり休んでください。仕事のことは何も心配しなくて大丈夫です。今後のことは、また落ち着いてから話しましょう。」

その文章を見た瞬間、「ああ、伝えてよかった」って、張り詰めていた糸が切れたように涙がポロポロ出てきて。

あの安堵感は、今でも忘れられません。

まとめ:あなたが今、伝えるべきことは「完璧な報告」ではなく「正直なSOS」

この記事を読んでくれたあなたが、もし「怖くて上司に言えない」と立ち止まっているなら、思い出してください。

あなたが今、伝えるべきなのは「完璧な報告」ではありません。

あなたの心が発している「正直なSOS」です。

完璧じゃなくても、少し不器用でも、あなたのSOSを正直に伝えること。

それが、あなたの心と体を守るための、何よりも大切な一歩になります。

あなたの心と体を守ること以上に、大切な仕事なんて、この世にありません。

この記事が、あなたが未来を選ぶための、勇気ある一歩になることを心から願っています。